2015年 12月 30日
投信のコストは低コスト寄りへの自然収斂を待ちたい |
去る25日、セゾン投信でのブロガーミーティングが開かれたそうです。
私は参加していないどころかツイッターの書き込みやブログ記事でもってその存在を知ったわけですが、そもそも同社のファンドを一度も保有したことがありませんから呼ばれる道理自体がないというものです。
……誰ですか、「そもそも誰にもブロガーとして認識されてない」なんて真実を血も涙も無く指摘するのは。
さて、そのレポートより、席上で話された内容の中で1点気になった点がありましたので、考えを述べたいと思います。
(ほぼ最近のツイートで言ったことのまとめです)
まず、該当する発言をエムアットさんのレポートより引用します。
ニッセイや三井住友DC、DIAMたわら等といった(超)低コスト投信を念頭に、これらの会社のように一方に(超)高コスト投信を持ちつつ帳尻を合わせる状況は「理念がない」という言葉で批判・牽制…とまではいかないのかも知れませんが、少なくとも価値観が違うということを表明しているようです。
これに対し、森村ヒロさんのコメントを引用してみます。
(超)高コストと(超)低コストの並存が、単なる事業ポートフォリオということで正当化しても良いのではないか、そうとも言い切れないのだろうか、との疑問です。
どう考えましょうか。
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私は参加していないどころかツイッターの書き込みやブログ記事でもってその存在を知ったわけですが、そもそも同社のファンドを一度も保有したことがありませんから呼ばれる道理自体がないというものです。
……誰ですか、「そもそも誰にもブロガーとして認識されてない」なんて真実を血も涙も無く指摘するのは。
さて、そのレポートより、席上で話された内容の中で1点気になった点がありましたので、考えを述べたいと思います。
(ほぼ最近のツイートで言ったことのまとめです)
まず、該当する発言をエムアットさんのレポートより引用します。
Q.米国バンガードから見て日本市場はどのくらい大事に思っているのでしょうか?
A.
(中略)
低コストなインデックスファンドが出てきていますが、そうしたファンドを提供している会社を見るとアクティブファンドで稼いだお金の付け替えで低コストなインデックスファンドを提供している状況で、そこに理念は全くないと思います。
数年では優劣はわかりませんが、バンガードのように理念を持って愚直に運用を続けるファンドとの差は徐々にボディブローのように効いてくるのではないでしょうか?(バンガード:曽田)
バンガードのファンドはクォリティが違います。そこが保証されているというのが我々がバンガードを選んでいる理由であり、ファンドはコストだけでなく理念やクォリティにも注目して欲しいと思います。(セゾン投信:中野)
クリスマスの夜は今年もセゾン投信ブロガーズミーティング ("いい投資"探検日誌 from 新所沢)
ニッセイや三井住友DC、DIAMたわら等といった(超)低コスト投信を念頭に、これらの会社のように一方に(超)高コスト投信を持ちつつ帳尻を合わせる状況は「理念がない」という言葉で批判・牽制…とまではいかないのかも知れませんが、少なくとも価値観が違うということを表明しているようです。
これに対し、森村ヒロさんのコメントを引用してみます。
インデックスファンドの低コスト化に関する「誰かの犠牲が前提になっている低コスト化は(セゾン投信の)フィデューシャリーの考えにそぐわない」について。
一般の会社の場合、その時点でのキャッシュカウ事業で得た利益を、次の事業の柱となりうる領域(成長領域)に先行して投じることは当たり前、当然やるべきことで、逆に、このサイクルをしくじると、組織としての存続が危うくなるわけです。事業ポートフォリオ、ライフサイクルと言われる考え方。
この点でも一般の事業会社との違いがあるんだなとハッとしました。どちらがいい、悪いとかではなく。
以下は、セゾン投信というより投信業界全体に対するモヤモヤです。
資産形成の手段としては望ましくない毎月分配や通貨選択型の高コストなファンドと、低コストなインデックスファンドの組み合わせを事業ポートフォリオとみなすのが妥当なのか、これがむずかしい。
高コストファンドを選んでいる方が、もろもろ理解してそれでも、自分の意思で選んでいる分には何も問題もないのですが、現状はとてもそうとは思えないのでむずかしいし、意見のわかれるところ。
第4回 セゾン投信ブロガーズミーティングに参加して考えたこと (ひと手間くわえた積立投資で資産形成)
(超)高コストと(超)低コストの並存が、単なる事業ポートフォリオということで正当化しても良いのではないか、そうとも言い切れないのだろうか、との疑問です。
どう考えましょうか。
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by an_bow_umibune
| 2015-12-30 20:23
| 投資の考え方